メインのベットルームで,2人きりになって,伝通院は改めて
「お誕生日,おめでとう,天馬。」
そう言って天馬を抱き寄せた。
それから,伝通院はポケットから何か取り出すと,いきなり天馬の左腕をとり,
「天馬,受け取ってくれ。」
そう言って薬指に指輪をはめた。
「これ・・って,洸?」
「プロポーズだと言ったら,笑うか?」
指にはめられた指輪を,よく見ると,シルバーのデザインリングで,全体が鳥が羽を広げたようなデザインになっていた。
「これって・・」
「ああ,ハヤブサだ。」
「かなりごつくて,エンゲージリングって感じでも,マリッジリングって感じでもないな。」
「そう言う感じのものの方がよかったか?」
「いいや,そんなの・・はめてられねぇよ。これがいい。俺からはカブトムシを贈ればいいのか?」
「それは・・・OKの返事だと思っていいのか。」
「勝手に思っとけ・・」
プイと横を向いた天馬を,自分の方に向かせ,口づける。
そのままベットへと思った瞬間,強い抵抗を受け,さらにもう1度キスしようとした口を手で塞がれてしまった。
「うっ・・天馬,何をするんだ。」
「今日はここまで。さあ,寝るぞ,洸。」
スタスタと自分から離れていく天馬を呆然と見ながら,
「天馬・・・」
情けない声ををあげてしまった伝通院に,天馬が言った。
「すぐ近くに豪と仁がいるんだぜ。今日は駄目だ。」
「大丈夫・・だと思うが・・・」
「最初の件もあるからな,今日はおあずけだ。自業自得だろう?洸。」
「しまった・・・」
今日3度目だ・・・何が悪かったのだろうと,自問自答してみるが解決せず・・
酔っぱらったせいで高いびきの愛しい恋人は,時折愛しげに自分の左手を撫でるような仕草をしていた。
それを見て幸せを感じたつつ,眠れない夜を過ごした伝通院であった。


翌朝,チェックアウトした2人が向かった先は,伝通院のマンション・・。
その日1日,その部屋の玄関のドアが開くことはなかった。

HAPPY END♪


伝センセイ、さすが!!
そのころあの二人は?そしてアノ人は?気になる「おまけ」編は
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