うつ伏せに近い格好で寝かされた鷹介の背を一甲の指が滑る。
掛けられたままの手錠を鳴らし、引き締まった腰を探った指は、さらに双丘の狭間へ潜り込み、最奥で息づく入り口に触れた。
「んあっ!」
いきなりその部分に冷たいものを垂らされて鷹介は背中をしならせた。
強い芳香を放つそれは適度なぬめりを帯びていて、一甲の指の侵入を容易にする。
塗り込まれた部分が熱い。いつもなら抵抗を試みるはずのソコが、自分から絡みつくように一甲の指を飲み込んで行く。
「な、に・・・?」
「安心しろ、普通に市販されているローションだ。媚薬の類いも知ってはいるが・・・さすがに、な」
「あ、当たり前・・・ああ・・・」
湧き上がる官能が鷹介の咽喉を震わせて、声を紡がせない。
その半分開いたままの唇に何かが押し当てられた。
「口を開けろ」
言われるままに口を開くと冷たくて奇妙な感触の物が侵入してきた。
思わず口をすぼめるとその「形」がダイレクトに舌と唇に伝わってくる。
慌てて鷹介は首をねじってソレを口から追い出した。
「お前、何考えて・・・んんっ」
さすがに声を荒げかけた鷹介だったが、後ろを大きく抉られて言葉が途切れる。
いつの間にか指は二本に増やされていた。
「こういうのを使ってみたいんじゃなかったのか?」
一甲はそう言って、再びソレを鷹介の口に押し付けた。
確かに、大人のオモチャ、といえばたいていの人間はまずこれを思い浮かべるだろう。
だがそれを使いたいかというのは別問題だ。
奇妙な弾力感を持つ物体が、鷹介の唇をなぞる。
恐る恐る鷹介は舌を出した。
先から根元へゆっくりと舌を這わせる。
太さこそさほどではないものの、その形状はまさに男性器そのものだ。
「凄い光景だな」
憎らしいほど余裕のある一甲の声。
誰のせいだ、と叫びたかったが、あいにく鷹介の口は塞がれていた。
そんなことは分かっている。アソコに指を入れられながら、リアルなバイブレーターをくわえて喘いでいるなど、相手が一甲だとはいえ気が狂いそうだ。
「いいだろう」
そう言って一甲が、上と下を侵していたものを同時に抜き取る。
鷹介は大きく安堵のため息をついた。
口もアソコも痺れたようにだるい。ねっとりと熱が籠った下半身には力も入らない。
力なく投げ出されていた足が片方持ち上げられる。
次の瞬間。
「うあああ!」
鷹介が悲鳴を上げた。
無機質な固さが鷹介を抉る。
「あっ、あっ、あっ・・・んんんっ」
太さも長さも一甲のモノより小さいくせにソイツには妙な圧迫感がある。
生身とは違う感触が鷹介の背を震わせた。
だが、そんな嫌悪感とは裏腹に鷹介のアソコは嬉々として張り型を飲み込んでしまう。
「動かすぞ」
一甲が囁いた。
「・・・動かす?」
言葉の意味を鷹介が理解するより早く、中の無機物が小さく震えはじめた。
「うあっ」
生身の一甲自身とは全く違う、機械的な刺激。
「ああっ・・・ダメ、だ・・・止めろっ・・・くっ・・・」
単調な振動が与えるそれは快感というより暴力に近い。
内臓を引きずり出されるような感覚に身を捩った瞬間、先端が感じる場所に触れ焼けるような刺激をもたらす。
前はそのままで、後ろだけを強引にイカされそうだ。
「い、一甲っ!」
たまらず鷹介は一甲を呼んだ。
「どうした?」
一甲の答えは相変わらず余裕である。
だが、今はそれに構ってはいられない。
「イ、ク・・・イカ、せて・・・くっ」
切なげに頭を振り喘ぐ鷹介を一甲は抱え上げ、後ろから抱きしめた。
前に回された手が鷹介自身を握る。
そのままゆっくり上下に扱かれ、鷹介は背をしならせた。
縋るものを求める指が一甲のシャツを掴む。
「はっああ・・・あああああ!」
いくらも保たずに鷹介は一甲の手の中に欲望を吐きだしていた。
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