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「一甲、オレ、なんか自信がわいてきたぜ!なんかもう、なんでも来いって感じ」
食後、自ら進んで食器を洗いながら鷹介が言った。
「唐辛子の量は分かったか?」
残った食材を片づけながら一甲が訊く。
笑いを含んだその口調に、少しだけ鷹介が膨れる。
「う〜、わかったよ。オレが悪かった!もう何にでも入れるのはやめる!量も加減する!」
「上出来だ」
くしゃり、と一甲は鷹介の頭をなでた。
「・・・なあ、一甲」
洗い桶の水を流しながら鷹介が言った。
「なんだ?」
「ごめん」
俯いた鷹介の口からこぼれた謝罪の言葉。
濡れた手を拭こうともせず、一甲の返事を待っている。
赤いエプロンが再び一甲の視界に認識された。
ぷつんと一甲の理性の糸が切れる音がした。
「うわ、一甲、何すんだ?!」
気がつけば一甲は鷹介を抱きしめていた。
「ちょ、ちょっとタンマって・・・こら、一甲!」
抗議の声を無視して、一甲は鷹介の背中に回した手を滑らせてジーンズの上から尻をなで回した。
さらにその手をエプロンの脇から侵入させる
腰のラインをなぞられて、びくん、と鷹介の体が跳ねた。
「変態!」
「お前がこんな格好をするのが悪い」
「オマエだって同じ格好じゃんか!だいたい、料理するのにエプロンして何が悪い!」
「うるさい口だな」
一甲の唇が鷹介の反論を塞ぐ。
「む〜〜〜〜っ」
一気に舌まで絡めとられて、鷹介には逃げ場がない。
「・・・したい」
唇の動きだけで一甲が告げた。
「ここでか?」
同じように鷹介が答える。
「いやか?」
顎のラインに沿って一甲の唇が移動する。
「・・・訊くなよ」
そっぽを向く鷹介の身体は既に反応し始めている。一甲はジーンズの前に手をかけた。
が。

ピンポ〜ン

「鷹介〜、陣中見舞いに来たわよ〜」
チャイムとともに明るく響くアイドルの声。
「&%$#=@*?&$@*##%!!」
声にならない叫びを上げ、慌てて着衣を直して玄関へ飛んでいく鷹介。
その背中と三人の訪問者を見ながら、ドアチャイムの配線図を思い描く一甲だった。

翌日。
チャイムの配線はこっそり切断されたとかされないとか・・・

終わり


keeb様、ただのバカップルですみません。一甲オヤジ全開だし・・・

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